未亡人になるということ夫が亡くなる。やはり、ショックなことです。 事故であれ、病気であれ。 大失恋…もいいとこ。 でも、私は生きている。 生きている以上、夫のいない人生をどうやって歩むか、 よーく考えてやり直すしかありません。 今、夫の死後5年が経過しており、新たなパートナーにも 恵まれ、人生を充実させるのに喜びを感じる日々ですが、 ここまでになるにはイロイロなことがありました。 乳幼児だった子どもたちを道連れに死のうかとも思いました。 誰も頼る人のいない生活は惨憺たるものでした。 保険金などがなかったため、生活苦も散々味わいました。 子どもたちの父親を亡くしたという感情を受け止めるために、 自分の悲しみを表現できませんでした。 なきたい時に思い切り泣いていなかったのが悪かったようで、 鬱病になり、自分がどこにいるかを把握できない、家に帰れない、 そんな状態でした。 ポジティブシンキングが人生を楽しくすることはよく 分かっていても、どうしようもありませんでした。 最愛の夫を亡くして、それでも「いいこと」なんて どこにあったというのでしょう? 自分や子どもが生きているという喜びを感じるような余裕は なかったのです… 夫の母は、「子どもを亡くす悲しみと比べたら、あんたの 悲しさなんて…」と言いましたが、 そもそも、悲しみは人と比べられるようなものではないですよね。 今、どんぞこからは何とか逃れることが出来て、 あのときの私のように苦しんでいる人がいるはず… そんな人を支えてあげることができたらいいのにな~と考えています。 きっと、悲しみを人に話すだけでも、楽になってくるのではないかと 思うのです… もしくは同じような人がいるんだ、と分かるだけでも。 |